召喚術
作中では召喚術コースに在籍しているアリーシャが使用する魔法で、精霊や魔人といったものを呼び出して使役する。
使用者は彼らと契約(大抵「呼び出す代わりに魔力をちょうだい」な内容)し、契約した精霊は魔力を与えてもらっている間は召喚師には従順である。
理論上では、人間の魔力を糧としている生物ならば何者でも契約は可。忙しい人向けへの要約:「私の代わりに仕事やっといて」
光精霊(ルミエル) 1章3話~
発光する毛玉の精霊。主な使い道は照明程度。上手に使えば目くらまし程度になるが、攻撃用ではない。
学校で習う召喚術の中では基礎中の基礎で、精霊本体もそれほど知能が無い。千里眼(ヨーイツ) 1章5話~
遠方の景色や状況を見ることができる、千里眼の力を持った小人。三角帽を被っている。
ヨーイツの能力で見たものを術者の脳にリンクさせて認識することによって初めてその能力を発揮するのだが、扱いが結構難しい。
まず第一に何を見たいのか、どの場所を見たいのかを、人間とは価値観がまったく違う精霊に理解させなければいけない。
この時、術者のビジョンが曖昧だと精霊の方も何を調べればいいのかが分からない為、お互い非常に困るのである。
そして、この精霊は小人のくせに魔力を馬鹿食いする。故に、長時間召喚しっぱなしというわけにもいかなかったりする。
ちなみに、ヨーイツの見せる光景はあくまで現在進行形のものなので、過去や未来の光景を見ることは出来ない。
火精霊(サラマンデル) 1章6話~
大玉転がしレベルの巨大な火の玉。
その正体は炎の力に特化したアルマジロ型の精霊。炎をまとった身体を丸めて特攻する。
一応、体の大きさと温度調節はある程度自由に変えられる。
攻撃魔法としては最もポピュラーな術の一つ。防護壁(ガーディアンズ) 1章6話~
名前通り、攻撃をシャットアウトするバリア。召喚するのは精霊ではなく、精霊の力で生み出された物質。契約の際にはそれを作った精霊と交渉し、使用する魔力はその精霊に還元される。
魔力が続く限り、術者への攻撃はシャットアウトできるが、術者本人にしか効果がなく、これを呼び出している間は他の召喚術が使えないという制約があるのが欠点。樹精霊(セルマンカルマ) 4章2話~
厳密に言うとアリーシャの友人であるジェニファア(催眠状態)が使用したもの。
石造りの建物を突き破るほど強力な無数のツタが地面から生え、敵を拘束する。
ちなみに精霊の本体は地中に埋まっている。治癒天使(サブディアン) 4章7話~
治癒能力に長けた天使。癒しの光により、負傷者から傷と苦痛を取り除く。
やたら手足が長い、全身真っ白で背中にある羽がかろうじて天使に見えなくもない容姿。
医療関係に携わる召喚術師はこれよりも強力な医者の神を召喚する事もできる。風精霊(ゼム) 6章6話~
鶏サイズのダチョウのような外見の精霊。羽根を羽ばたかせて突風を巻き起こす。
本物のダチョウと違って一応飛べる。サイズが小さいので運搬等には向かない。皇龍(こうりゅう) 最終章3話~
アリーシャ切り札である怪光線を口から放つ金色の龍。
ものすごい巨大な龍なので、大量の魔力を消費しても頭部しか召喚できないが、殺傷力は学生が使える召喚術の中では最強レベルである。